つらい花粉症…。
年々患者数が増えていて、自分自身が悩んでいるお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。
でも最近では子どもの花粉症も増えていること、ご存知ですか?
風邪と花粉症の見分け方や子どもにしてあげられる花粉症対策、知らないと大変かも!?
風邪かな?花粉症かな?見分けるポイントはココ!
子どもって大人に比べて風邪をひいて体調を崩すこと、多いですよね。
花粉症の症状とも重なる部分が多いうえに、大人と違って本人から症状を聞くわけにも…。
そんな時にどんなポイントに注意すればよいのでしょうか?
まずは基本的な症状のチェック
風邪か花粉症か…と考える際には、以下のような症状が出ている時だと思います。
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻づまり
- 鼻の周りの赤らみ
- 目のかゆみ
- 目の周りの赤らみ
この中でポイントとなるのは、目に関する症状。
ただの風邪でも鼻の諸症状は頻繁に現れますが、目のかゆみというのは花粉症の場合に出やすいものです。
上記のような症状が出ている際に、目をこするような素振りが見られた時には花粉症を疑ってみてください。
外出すると症状が出る、または悪化する
これは風邪の症状との見分け方として、かなり重要なポイントです。
当然ですが、花粉症はアレルギーの原因となる花粉によって引き起こされます。
お買い物や外遊びなど、外出していると特に症状が出ているようであれば花粉症の疑いが濃厚。
また家に居る時でも
- 洗濯や換気で窓の開閉があった時
- 人の出入りで扉の開閉があった時
- 外から誰かが帰宅した時
などに症状がひどくなるようであれば、要注意。
季節による症状の変化
寒い時期には風邪やインフルエンザなど体調を崩しやすくなりますが、基本的には風邪は一年を通して不定期に発症しますよね。
花粉症は原因となる花粉の飛散時期に症状がひどくなり、飛散量が穏やかになるまでしばらく続きます。
風邪と違って特定の時期に長く症状が続く際には花粉症の可能性が高くなります。
また、時期も春の花粉シーズンだけではないんです!
日本で一番多い花粉症の原因はスギ花粉ですが、その他にもヒノキ花粉による花粉症が有名です。
ヒノキ花粉はおおむねスギ花粉と同じ時期がピークなのですが、それ以外にも花粉症の原因となる花粉は存在しており
- イネ
- ブタクサ
- ヨモギ
などの花粉は夏から秋にかけて飛散のピークを迎えます。
2月から4月のメジャーな花粉症シーズン以外にも、どんな花粉が原因でアレルギー症状が発生するかは分かりません。
ちなみに私も子どもの頃からイネ花粉による秋の花粉症で目のかゆみに悩まされていたのですが、昨年から急激にスギ花粉による花粉症で鼻も目もやられてしまい、見事にスギ花粉症デビューとなりました…。
子どもの花粉症への対策と予防を知っておこう!子どもでも飲める薬はあるの!?
私たち大人はありがたいことに花粉症の症状を抑える薬によって、かなりの症状を抑えることができます。
むしろ花粉症シーズンには薬が無いと日常生活すらままならない!という方も多いのでは。
花粉症の怖いところは、鼻や目の症状だけでなく倦怠感や集中力の低下、頭痛や不眠などを引き起こす場合もあること。
私も今年の花粉シーズンに薬を忘れた際には、目と目の間、鼻の上のあたりにオモリを付けられているようなひどい不快感と倦怠感で、何も手につかないどころか運転にも集中できない状態になり花粉症の危険性を改めて認識しました。
そんなつらい症状を抑えてくれる薬ですが、その効果の高さから、子どもには使用できないのでは?と思ってしまいますよね。
結論としては、子どもでも使える薬はあります!
花粉症だけでなくアレルギー症状に対する処方として「抗ヒスタミン薬」が利用されることが多いのですが
- 眠くなる
- ボーッとする
といった副作用が広く知られています。
それらの副作用を抑えた「第二世代抗ヒスタミン薬」が近年では主流になっており、薬局などでもよく見かけるようになりました。
テレビCMでよく見かける「アレグラ」などが第二世代抗ヒスタミン薬です。
「アレグラFXジュニア」は7歳以上が服用可能となっているので、子どもが小学校に入る頃から使用できます。
またアレグラやアレジオンのドライシロップというタイプの薬もあり、こちらは生後6ヶ月から使用可能なものも!
最近では「舌下免疫療法」も話題となっていますよね。
こちらも2018年に認可された新しいタイプの薬剤では年齢制限がありません。
思っていたよりも子どもの花粉症に対して明確に有効な薬が使用できるようになってきているのですね!
とはいえ、花粉症の疑いがある時はまず病院へ
私はイネ花粉については子供の頃に診断を受けていますが、昨年から発症しているスギ花粉症に関しては正直なところ勘です(笑)
症状も時期も完全に花粉症のそれであり、仮にヒノキなど他の花粉が原因であったところで抗ヒスタミン薬による症状の緩和で対策している以上あまり関係がないかなという判断です。
もちろん本来なら病院でアレルギーの原因を特定すべきです。
特に子どもの場合、お父さんお母さんの判断で花粉症として対応してしまうのは要注意!
子どもに対して使用できる薬も増えてきていますが、薬である以上は副作用が多かれ少なかれ存在します。
また子どもは成長の個人差が大きく、適切な用法や用量も医師や薬剤師の判断が欠かせません。
花粉症かな?と気になるポイントがあれば、まずは病院で診断を受けましょう!
原因が特定できれば、適切な処置で症状を抑えることができます。
鼻や目の症状だけでなく集中力の低下や不眠など、かわいい子どもの健やかな成長をお邪魔してしまう花粉症。
早めの受診でうまく付き合っていきたいものですね。